北海道中央部に位置する丘のまち美瑛町に建つ牧場の3つ目の施設で、美瑛の風土を活かした熟成タイプのチーズ工房。
建築においても風土を活かすことを目指し、「丘のまち」と呼ばれる美瑛の丘の下に、チーズの熟成庫部分を埋め、庫内の壁・天井の仕上げに美瑛軟石を、チーズを置く棚には美瑛産のとどまつを使用しています。美瑛軟石は既に産出されていないために、数年前に古い倉庫を解体した際に、このチーズ工房の建設のために保管したものを使用していて、実は長期的な計画により行われいます。
前回の施設と同様に、チーズづくりの工房は、牧場を訪れた人が容易に見ることができように、ガラス張りの空間となり、そして、3つの建物で囲まれた空間が、広場となるように計画し、その広場を横切る牛道には、搾乳の時間が近くなると、牛たちの行列ができる光景はとても楽しい時間です。