以前は大家族で住んでいた家も、60代の夫婦2人の生活となりました。今後の暮らし方を考え、一旦は近隣のタワーマンションでの生活を試みたものの、住み慣れたこの場所を、今の自分たちの生活に合った住まいに改修することに、決めました。日常的な生活は、ほぼ2階で行えるように、また、使い勝手の悪かった変形平面や、鉄骨造でできやすいデッドスペースを、できるだけ工夫した計画としています。仕上材については、床にコルクタイルやカーペットを、造作家具や建具で木質感を表し、心身共に柔らかな住環境を目指しています。